通常版威沙v22.0リリース

威沙 通常版v22.0をリリースしました。
以前から告知している2024年版となります。
変更点は次の通りとなります。
デフォルトプロファイル変更
全てのプロファイルの基本となるA6(文庫サイズ)のプロファイルが新デフォルトプロファイルに変更されました。
(Web版デフォルトプロファイル変更と同様です)
このプロファイルの変更点の概要は以下の通りです。
ノド | 以前よりも広め |
行間 | 1pt縮小 |
フォント | [本文]源暎こぶり明朝 [中表紙・奥付など]IPAex明朝 |
テンプレート | 新テンプレート (変更点:柱位置を内側へ移動) |
なお、過去のプロファイルも『【旧】』として使用できます。
(デフォルトテンプレートも【旧】を別途用意しています)
同梱フォント変更
前述のようにデフォルトプロファイルのフォントをおたもんさん(@o_tamon)が開発されている『源暎こぶり明朝』に変更しています。
また、源暎ちくご明朝、IPAexフォントも同梱フォントに追加しています。

組版スコアリング機能
組版処理を行った際、字詰め調整などの調整を行った行について点数を付けて出力する『組版スコアリング機能』を実装しました。
変換処理後、各行のスコアがCSVファイルとして出力されます。

section/newpageタグ処理仕様変更
文章の終わりで自動改ページをされた直後に改ページ指定があると二重で改ページが行われる仕様でしたが、これを改め、ページ開始直後では改ページが無効になるように動作を変更しました。
なお、テキスト⇒TNF変換時、およびテンプレート処理時にはこれまでと同じ挙動になるようにしています。
nopagenum/sectionタグの挙動変更
nopagenumタグなどは改ページを明示的に行わないとタグの終わりのページには反映されない挙動になっていましたが、これを改め、改ページされるまで状態を維持するように動作を変更しました。
indentタグ実装変更
indentタグをpalingタグと同様の実装に置き換えました。
これにともない、禁則処理時の挙動や指定できるオプションが変更されました。
プロファイル継承機能
これまで各プロファイルの上位プロファイルはdefaultが暗黙的に設定されていましたが、旧プロファイルのサポートに伴い、明示的に上位プロファイルを設定できる機能が実装されました。
(最終的にはdefaultが参照されます)
リソースファイル分離
GUI版で仕様しているアイコン・画像などが外部ファイルとして分離されました。
これまではプログラム内部にデータとして組み込んでいたため、HiDPIサポート以降、起動がとても遅くなっていたため、外部化することで起動処理を高速化しました。